革の保管について
革製品を長くご愛用頂くためには、日頃のちょっとした心遣いで大幅に変わってきます。革はカビに弱いので避けたいところですが、これ以外のもコツをまとめますので、ご活用ください。
●革にとって大敵は「湿気」「カビ」「油脂分切れ」です!
保管は、 風通しの良い場所で、太めのハンガーにかけておくのが最上でしょう。
悪い例
北側の壁(結露しやすいので湿気が発生しカビが発生する条件が整う)にすき間を空けずピッタリついているタンスの奥へ食べ物のこぼしたあと等をそのままにして「大事にビニールカバーをかけ」タンスの奥にしまい込む。これは最悪の保管方法でシーズンが来たときにはきっとカビが生えてしまうでしょう。
正しい保管方法
食べこぼしなどによる汚れはありませんか。革の表面に汚れがあるときは、濡らした布でよく拭き取ってください。このとき、布は水をよく絞ってください。ひどいときは、中性洗剤をつけた布で拭き、その後洗剤分を拭き取ってください。カビの元を断つのがコツです。タンスの中にしまうことが多いと思いますが、思い切って風通しの良い場所でそのまま置いておく方が良いかもしれません。直射日光が当たらないところが良いです。
ホコリなどが気になるときは、ビニールカバーのような空気の流れを遮断するものは使いません。カビが発生しやすくなります。タオル、シーツなどの布で覆えば良いでしょう。
また、肩があたる部分には、太いハンガーに吊るします。細いハンガーに吊るすと、ジャケット自体の重さでその部分だけ革がのびてしまい、型がくずれしてしまいます。太いハンガーが無いときは、タオルなどをハンガーに巻き付けて使えば、太いハンガーのできあがりです。
●皮革のオイルについて
油脂分が失われた革は硬化し、繊維も弱くなり破れやすくなりますので、時々はオイル補給をしてください。しかし、あまり頻繁にオイル補給をする必要はありません。やりすぎると、革の「コシ」が無くなりダラダラしたジャケットになってしまいます。半年から1年ごとで十分です。
雨などに濡れた場合は、陰干しにします。乾ききる手前で、通常より多めにオイルを塗り、水分が乾いたら余分なオイルをぬぐい取ります。このとき、直射日光に当てることなどして、急激な乾燥をさせてはいけません。水分が乾く際に油脂分も急激に持ち去られてしまい、革が硬くなってしまいます。
●クリーニングについて
革製品は縫製および接着剤で革と革とを付けて製品に仕上げるのですが、レザークリーニングに出すとダメージが大きく、接着剤がはがれることもあります。アレスではレザークリーニングをおすすめしていません。日頃、汚れる度に布で拭き取る方が良いです。
※それぞれの皮革に適したクリーナーとクリームを使用をおすすめします。 |